ヤマハ2気筒ミーティング
開催後記 第一部(第24話)

怠けに怠けてたXS日記も約一年ぶりの更新。それも久々の更新に相応しい内容でお届けする。

21世紀的XS&GX探求を開設して以来の念願企画、2気筒ミーティングを2003年3月30日に奥多摩で開催しました。今回のXS日記では自分なりの観点から、ミーティング開催時の模様をお伝えしたい。いつもどおり、大量の書き込みになることは容易に予想がつくことなので覚悟して熟読すべし。


開催数日前から前日の土曜日は我が愛車XS号の洗車&磨きの日と決めていたので、既にそこから私にとってのミーティングは始まっていた。

乗り出してから七年間近くもの間、実は洗車は一度もやってこなかったので、細部至る所に汚れがギッシリ。この蓄積された垢を落とし磨くこと約4時間近く、まるで店頭に並んでもおかしくないほどに綺麗になり車体も我が心も大満足。

気分は結婚式前日の嫁入り娘というところだろうか?よーわからんが・・・

最後にタイヤのエアチェックを済ますと、深夜の二時を回ろうとしていた。
寝る前に荷物を寄せ集め就寝時間は4時。ツーリングやら何やら、企画がある度に前日はなかなか眠りつけないのはいつもの事。

寝ようと思ってもいろいろな事を考え出すと頭が冴えちゃうもんです。実は小学生以来何も変わっていないクソガキなんだろうか?そんな事を考えながらも結局は爆睡。


朝目覚ましで起床、空を眺めるとなんと気持ちの良い日差しだろう、目の前には桜の花が咲き始めている。ミーティングを開催するに当たって、これ以上の何の不足も無い程にこの日は天気に恵まれた。

開催された日の予定表はこれ→記念の情報として記す。

慌しく部屋を飛び出すと集合地の環七某所へ向かい、XS650Splで参加の宇賀氏&RZR3214殿と合流。

八王子までは中央道を利用しワープする。クソ忙しい年度末も一段落したのだろうか、道はガラガラ、懸念していた渋滞もなんのそのである。

八王子からは国道411号線を一路、奥多摩へ向けてひた走る。

のどかな風景を眺めながら木々に目をやると桜はまだ咲いていないが梅の花が立派に咲き誇っている。春独特の匂いを感じながら隣を走る我らXS艦隊の主力XS650Spl宇賀礼二号とのどかな日本の景色が素晴らしい調和を奏でていることに気づけば、気分は絶好調。

日本の風景に古い日本のバイクは良く似合う。

あまりの天気の良さに途中のコンビニの駐車場では、ついのんびりとしすぎてしまった。快適に距離を稼ぎ集合場所へ到着すると、いるわいるわの2気筒軍団。
(開催時間ギリギリに到着したのはここだけの話、参加者の皆さん、大変お待たせしました。)

 

どんな具合に開催されるか、あまり深くは考えてなかったのだが、初っ端からミスをしてしまった。参加者名簿を作って、携帯メールに送っておいたのだが、電話は圏外で受信できずに終了。結局幻の名簿になってしまいました。

いつも完璧を目指しているつもりが敢え無く撃沈する辺りは何も変わっていない。
本当にこんな奴が主催者で良いのかよ!いいんです!!

皆さんに軽く自己紹介をしていただいてからはフリータイム。
もうそこら中で輪が出来、会話を楽しんでいる模様。なんだよ、それじゃ合コンと変わらないじゃないか!と思うほどに皆が自然に会話を始める辺り、あんたも好きねぇ・・・

さすが同じ趣味を分かち合う仲間達である。会話を楽しむ者、バイクを細部まで熟視する者、座りながらタバコを深く吸う者・・・

3214殿はコールマンのバーナーを持参で茶を沸かしている。なんともニクイ演出ではないか。これまた好評で皆で茶をすする。だがスパゲティを真っ二つに割って鍋に放り込むのはどうにもいただけない光景だった。

あまりにも台数が多くて(19台だったか20台だったか・・・)公式参加台数を正確に把握出来ませんでしたが、おおよその発表です。

参加車は多い順にGX250/400が5台、XS250/400が4台、RZ-Rシリーズが4台、XS650Eが一台、XS650Splが一台、TZR(1KT)が一台、HX90が一台、HS-1が一台、Z550FXが一台、オフ車一台が最終的な集計(もしも忘れてる方いたらごめんなさい。)

さらに凝った演出としては、通りすがりで参加のGX750とXV750E??が参加。さらには旧車会の軍団がボルテージを上げまくる。

久々に愛車soulucg号を撮影、洗車&磨きをしっかりやっただけあって、気分も最高だ。

レストアしたての頃のボロさとは比較にならない程、その程度には驚いた。フレームだって朽ち果てかけてたように思ってたのに・・・

日頃から綺麗に維持するという事の大切さを改めて学んだように思えます。洗車はトラブルの早期発見にも繋がるし、一石二鳥。

今後も頑張って綺麗な状態を維持していかねば・・・

やっぱりリア18インチホイールのXS&GX合いの子仕様が自分的には一番さいこー!!

 

そんなこんなであっという間に時間が過ぎていく中、滅多な事で人のバイクを試乗しない私(人の愛車をもし壊してしまうと・・・なので)にヤマハっ子氏からの依頼でCRのセッティング方向性を探る事もかねての試乗となった。

せっかく試乗させていただいたので、インプレッションを書いておきます。

まず機能的に大きく変わっている点は抜けの良いショートマフラーにCR31φが付いている点、CR29φを装着する私にとってはすごく興味のある運転となった。

どっしり構えて乗るそんなスタイルがよく似合うヤマハっ子号、ステムベアリングの緩みを事前に気にしつつ、感触を確かめながら発進すると、なんとトルク感が全然違う。下からの押し出しが全然力強いのだ。

ストレートな道で慎重にギアを上げていくと、ブォーっと重低音な音がトンネル内に響き渡る。こいつぁーセッティングが出てくればすんげー楽しいぞ、そんな予感に胸踊らされる。

アクセルをジワァーっと開けていくと待ちに待った高回転のパンチ、7千回転、ここらでグワァ〜っとやる気全開の絶叫雄たけびエンジンに本来なら変わるところなのだが・・・パタッと上昇を止めてしまった。やはりセッティングが濃い模様。

方向としては、まだメイン系統の番手が定まっていないので、それを定めてからニードルをいじっていくのが良いでしょう。

吹け上がらない事に、ちょっぴり寂しさを感じつつ、湖沿いのグネグネ道に差し掛かる、リア16インチ仕様は一年半ぶりに乗ったが、寝気味のキャスター角と相まってか、曲がるのに気合いが必要だ。倒すと自然に曲がっていくという点では前後18インチホイルのGXに軍配が上がる。だがそこは当初からのリア16インチXSでアメリカンな位置づけとは役割が異なる部分だから気にしてはいけない。

素晴らしく力強いエンジン&キャブなので、こいつらを確実に掌握できるストッピングパワーがあれば、やばいぞヤマハっ子号。

全体的なセッティングはかなり濃い目でプラグも真っ黒なのだが、この押しの強さは素晴らしい。だが高回転まで回したとき、7千回転を過ぎた辺りでパタッと上昇を止めてしまう。セッティングが濃い目なので回転がかなり遅く重たい印象。400エンジンは7千〜9千のレッド寸前までがかなり楽しい、おいしいところなので、この辺を煮詰めつつ大切にしていきたいところだと思いました。

これから気温が上昇する季節を迎えるに当たって、セッティングは寒い時期に比べると薄めになっていくので、なるべく早目にリセッティングしてやると良いですね。今度時間ある時にでもセッティング煮詰め会やりますか?

せっかく今後のセッティング方向を探る為の依頼で試乗させていただいたので詳しく書かせてもらいました。というわけでまだまだ2気筒ミーティングに関する話題は次号に続きます。

 

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