1999年3月 譲ってもらった時に聞いた話では、この400ccエンジンはワンオーナーのおっさんがちょうど3万キロ位走らせたらしく、 距離的にも不安だったのでオーバーホールを決断。 400ccエンジンを前に、ようやくオーバーホールの作業に取り掛かる。 シリンダーを確認するとまだクロスハッチも残っていて、縦傷も無いのでピストンはケチッて再使用! 腰下の容易に交換できそうなオイルシールもついでに交換して、今回は腰下は割るのを辞めた。 あっという間に部品交換も終わり、トルクレンチでヘッドカバーを閉めておしまい、もちろん組む時はオイルをつゆだくで! 400ccエンジンを単体で完成させて電装部品も手直しし、普段街乗りで走らせている我がXS号のエンジン載せ換えの時を伺う事、 なんと翌日。(とにかく早く載せ換えたかった!) 気づけば250エンジンを一人で降ろしていた。笑 おもむろに携帯電話を取り出して、現GX250乗りの後輩M君を召喚し作業は続行されたのだ! 我慢できないので休む間もなく何度か空キックしてオイルを循環させて、いざエンジン始動! 規定の半分=4500回転までが慣らし期間中の暫定最大回転数としたので、急激な発進やエンブレを避けながらこれから慣らし段階に入る! 走ってみて、こりゃたまらん、なんなんだこの振動は、250ccどころの騒ぎでは無いのだ! そんな心配あるわけ無かったよ、もう完成したエンジンの事で頭はいっぱい! 俺は聖徳太子じゃないんだから、一度に考えられるのは、目前の事一つだけ! 振動がどんなにあったってエンジン掛かればいいんだよ、それで!
エンジン換装! 後編 第十一話完 |