やっとまともなレストア開始!第四話 1997年5月の話

 

ようやく、エンジンも始動するようになり、身も心も晴ればれすっきりした。

エンジンが掛かるようになって、いよいよ他の部分に手をつけられるようになったからだ。
となれば次の作業はブレーキだ!当然走れるようになったからには、 次は止める事が出来なくてはならない。

普段、ブレーキと言うものは効いて当たり前、止まって当たり前と思うだろうが、 一度広くて安全な場所で、自転車でよいからブレーキを外して走ってみてもらいたい!

私は以前、急な下り坂をママチャリで猛スピードで下りていた時、握っていたブレーキのワイヤーが、 あろうことか前後いっぺんにぶち切れて、減速できなくなり、靴を前輪のタイヤに押しつけたが、 間に合わずに、スッこけてフロントのカゴがぺっちゃんこになったことがあった。

試してみればわかるけど、おそらく動いているものを止めるのが、 こんなにも大変な事なのか!と思うに違いない・・・(良い子は真似しないでね!) というわけでブレーキのオーバーホールを開始した。

キャブにしてもキャリパーにしても整備は当時初めてだったので、本屋に行っては 整備関連の本を立ち読みして、頭に叩き込んだ。←この頃から零円自作主義貫徹

キャリパーは見るからにゴツいが、その効きにはがっかりさせられる。 肝心な時に握ってもスーッと前に進んでいこうとするのだ。
結局、OHしても利きは殆ど変わらなくて、無理やり効く気がすると納得させたが、やはり寂しい思いをさせられた。

しかし、オーバーホールをする事は大事だと思う。
何故なら、もし、何もしなければそれ以上良くなる可能性はゼロだから・・・ この場ではとりあえずそう自分に言い聞かせておく!(もっと寂しい・・・)

エンジン掛かったし、ブレーキも一応OHしたし、あとはゴム部品とFフォークオイル類の交換、 錆落し等の地道な作業が待っている。

地味で目立たないけど、真のオナニストはここで手を抜くわけには行かない!

やっとまともなレストア開始!第四話完

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