ガレージユーシージー
作業内容

極上の作業を目指し続けるGARAGE-UCGにおける、作業頻度の多いメニューとその内容について

今まで、ガレージで日々どんな作業を行っているのか?サイト上からだとあまり見えてこないという声もありましたので、少し掘り下げつつ、まとめてみました。
ガレージに入庫する車両はサイトの傾向からでしょうか?

ヤマハの古い年式の車両がなんと言っても多いでしょう。次に多いのがレーサーレプリカやネイキッドタイプの2ストロークマシン、また時代における人気でしょうか?ビッグスクーターの入庫率が非常に多く有ります。固有の車種や希少性の高いマニアックな車輛しか整備&修理できないなんて事は全くありません。むしろ、そのような希少性の高いマシンや固有の車種に特化していると言う事は、言い換えれば、どのような車種でもきっちりと作業できる事がほとんどなのです。

当ガレージ内で行う作業は、自分自身がまだ素人ライダーだった頃、バイク屋さんを訪れてもあまり良い顔をされなかったり、めちゃめちゃな工賃を要求されたり、量販店のピット作業ではどんなメカニックがどれほどの技術を持って整備しているかも判らず、「そんなところに俺の大切な愛車(宝物)は預けられない!!」という結論に至るまでの数々の辛い経験が存分にフィードバックされております。

時として、メカニックに直に話を聞きたい場合もあるじゃないですか!本当の事を伝えてほしいじゃないか!
美容院の指名制みたいに気に入った人にやってもらいたいものじゃないですか!(と言いましても限られたスタッフしかおりませんので指名の余地無しですが・・・指名料無料キャンペーン中)

でも、そこがガレージUCGの最大の武器なのです。大きな大学病院と小さな町の診療所を考えてみてください。どちらにも一長一短の部分はあると思いますが、そんな中でより濃密なサポートが少しでもしてもらえたら・・・かつてUCGはそんな場所を探していたのかもしれません。

大きなお店と違い、小さなガレージでの状況を最大の武器にするならば、予約制が唯一最良の策だと考えました。
バイクに関する様々な作業を行うピットと考えてください。また即日渡しを予定した修理などの場合、お時間ゆとりを持っていらしてください。また症状によっては、そのままお預かり修理になってしまう事もある点はご了承願います。

さて、せっかく預けた愛車なのに、どこをどういじって、何を交換したのか、本人は全く分からないという事は良くある現状ですが、より愛車の事を知っていただけるように、当ガレージでは、お預かりした車両については行った作業に関して、その全てお伝えするようにしております。(作業明細書をお渡しします。)

また整備に取り掛かる前に、車体全てを一通り簡易的にですがチェックさせていただき、不具合を抱えた箇所や大体の予算等をお伝えするのはもちろん、作業前、作業中に関わらず綿密な打ち合わせの下に進めていきます。

作業終了後、大掛かりな修理を経た車体は作業した者=私が必ずテスト走行をし、納得いく状態までセットアップした後、さらにオーナーの方にも試運転していただき、OKサインが出た時点で初めて納車するようにしております。こんな風に、あんな風に自分の愛車を見てもらえたらなぁ・・・という乗り手側の気持ちと共に歩みたい、これがGARAGE-UCGの理想像なので、出来ればいろいろなお店を回り、比較をした上で、最後に足を運んでいただければ本望であります。

というわけで、依頼の多い作業や実際の作業内容についてお話させていただきます。以下の話は自力で作業を進めるプライベーターの方にも参考になると思います。もちろん勉強を兼ねて作業を依頼してくださる方も多くいらっしゃいます。

(普段、実際にGARAGE-UCGで行う作業を基に発表しております。ここでは主にXS&GX系の車体中心で話を進めさせていただきますが実際には様々な車種が襲い掛かってくる状況です。)

◆キャブレターオーバーホールセット

GARAGE-UCGオリジナルオーバーホールメニューとして内容的にも、当ガレージでいち押しの作業メニューです。

始動直後からの症状で、よく相談を受ける中で多い症状を挙げてみましょう。

  1. 長い期間乗らなかった為にエンジンが掛からない。
  2. キャブレターからガソリンが漏れる。
  3. エンジンが掛かるには掛かるが、燃費が非常に悪かったり、排気ガスがガソリン臭く、目にしみる。
  4. マフラー・サイレンサーのエンドが真っ黒に煤け、かつ排気ガスも黒っぽい。
  5. エンジンの始動性は良いのだが、走り始めてからしばらくするとアイドリングしなくなり、もっさりとしか回らなくなる。
  6. プラグを外して点検すると、いつも真っ黒に煤けている。
  7. 乗り始めた頃にはもっとレスポンスが良かったはずなのに、どうも最近エンジンの回転が重い。
  8. キャブレターのメンテナンスをした事が無く、新車時から二万キロ以上乗りっ放しにしている。
  9. エンジンブレーキを掛けると、マフラーからポンポン、パンパンと音が出る。
  10. とあるお店でキャブレターのメンテナンスを行ったが、改善されていない。

もちろん調子を崩す原因は他にもたくさんありますが、電気系統に問題が無く、エンジンもしっかり機能していると判断された場合、その原因の大半はキャブレターに潜んでいます。キャブレター内部のパーツは、非常に精巧に出来ている部分が多く、キャブを開けて目視でチェックしても個々の部品の程度の判断は非常に難しいものです。多くのお店を訪れて、作業を行ったが、症状がうまく改善されず、最後にガレージUCGに来てくださる方が非常に多いのですが、大抵の場合、症状は改善され、本当に最後に訪れた場所になる事がほとんどです。

では、気になる作業内容は

・キャブレター内外面の清掃(外から見える部分が多い二輪車の場合、まず奇麗に清掃をするところから全ては始まります。)
・消耗品の交換
(ガスケット、O-リング、段付き磨耗したフロートバルブや磨耗したジェット類など。代替品未存在、メーカー欠品がある場合を除く)
・油面調整 (油面で混合比を変える事は可能ですが、個々のキャブには最適な油面が指定される事が殆どなので、標準仕様が一番です。)
・スロットルワイヤー&スロットルホルダーの分解清掃&注油
(手を離してスコッと戻らないスロットルはNGです。清掃&注油してもダメな場合は、交換するのが吉です。)
・同調調整&スロー系統のスクリュー調整(実は、一番重要なところであり、手を抜けない作業です。経験と勘がモノを言う所。)
・セッティング(ノーマルに準じた車体に適用、レーシングキャブ=CRやFCRなどのセッティングは応談)

走る為の要と言えばなんと言ってもエンジンとキャブに尽きますが、日頃、何らかの不満を持ったままに乗り続けてる方が一番喜んでくださる作業がこの作業です。

もしキャブレターOHをしようか悩んでいる場合、一度ガレージに乗ってきて、その症状をチェックさせてください。もちろん症状診断は零円(¥0)です。

調子が悪いなりに走れるならまだしも、既にキャブ不調で不動車になってしまっている場合もご相談ください。

様々なバイクがガレージに入庫する中で整備前と整備後の明らかなフィーリングの違いに驚く方がほとんどです。
低回転からしっかりと前に押し出されるようなフィーリングに変貌を遂げることでしょう。
状態によっては、燃費が向上したり、レスポンスが上がったり、その恩恵は計り知れません、作業に掛かる出費も気になるところでしょう、でもより長く調子良く乗り続けられるならば、必ず燃費の向上などで、元は取れて行く事と思います。

また他の店で以前、オーバーホールしてもらったけど、なんかなぁ・・・と不満を抱えつつガレージの門戸を叩いてくれる方、多くいらっしゃるのですが、キャブを開けてみて驚かされる場合が多々あります。
オーバーホールを他のお店ではどのように捉え作業しているのか実際にはわからないのですが、大抵のキャブレターの場合、消耗品は決まってきます。GARAGE-UCGでのキャブレターオーバーホール作業は、まず消耗品をピックアップし入手するところから始まります。同時に外見(ボディー)の清掃もきっちりやらせていただいております。

当ガレージにおけるキャブオーバーホールの在り方について、バイクとしての景観も問われてくるパーツである以上は機能美も欠かせないとUCGは考えます。ですから外側のボディーも全て清掃作業を施します。キャブレターは外から見て絶えず綺麗な状態であることが重要です。外から見て汚いキャブは大抵の場合、中も汚れている可能性が高くなります。機能だけではなく、外観もリフレッシュさせてあげることでより愛着も湧くものであります。

実際のところキャブレターオーバーホールメニューで、ボディーの外側まできっちり清掃してくれるお店、実は少ないのが実態です。

オーバーホールして内も外もリフレッシュする事によって愛車も喜んでくれることでしょう。
またスロットルワイヤー&スロットルホルダーもキャブレターには欠かせないパーツですが、スロットル周りの分解清掃並びにワイヤーへの注油作業もキャブレターオーバーホールセットには含まれます。
軽快に動くスロットル操作が、走る上でどれだけ快適さに繋がるか是非体感してみてください。

もちろん、この作業セットでは同調調整も込みですので、キャブレターに付随した全ての関連作業がセットになります。

◆点火タイミング調整(特にポイント点火車)

キャブレターオーバーホールと同時に最適化またはチェックする事をGARAGE-UCGでは提案します。
特にポイント点火車の場合、ポイント調整やタイミング調整を何がなんだか良くわからないまま、この辺かな?って適当に調整している方が多いと思われるのですが、きっちりとした点火タイミングやポイント調整は燃費の向上やパワーの増大、アイドリング安定などたくさんの恩恵を授けてくれます。

またポイントギャップが荒れてしまって偏磨耗していると点火タイミングさえも変わってしまうという事、ご存知だったでしょうか?

もちろん20年にも渡ってノーマルのプラグコードを使用してきた場合は交換をお勧めします。また特に入庫車の多いポイント点火車の一例ですが二型までのGX(ヤマハ)の場合、点火時期が狂っている車輌を多く見かけます。

適切な点火時期調整はパワーの向上やアイドリングの安定、始動性の向上、燃費向上など様々な恩恵があります。

エンジンが回転し続ける要素としては大前提である最適な点火なのですが、古い車輛程、タイミングが狂っている車輌が多い現状です。もし何かしらの不調を感じ、キャブ地獄にはまってしまったなら、プラグやプラグコード、そして点火時期もチェックしてみて損はないはずです。

◆ワイヤー類やペダル等、操作系統のメンテナンス

このバイクはクラッチの操作が重くて疲れるんだ〜って話している方、よく見かけます。油圧クラッチだと仕方の無い部分でもあるのですが、ワイヤー引きの場合、クラッチワイヤーへの注油怠っていませんか?またクラッチレバー支点部分をグリスアップしていますか?このあたりをきっちりやってあげる事によって、多くの場合、驚くほどに操作が軽くなります。もちろん、ふる〜いワイヤーを使い続けている場合は長年の操作によってアタリが付いてる事がほとんどなので、思い切ってケーブルを新品に交換してあげる事も重要です。また、レバーの支点部がグラグラしてきた場合、ダイレクトにワイヤーを引けず、大きな抵抗になってしまう場合があるので、そうなってきたら、思い切ってレバーホルダー自体も交換してあげましょう。

ガレージに入庫された車輌にこっそり注油しておいてあげると、何故か納車時に、「クラッチが凄く軽くなってマシンが速くなった!」って言ってくださる方もいる程です。物理的に速くはなっていないのですが、それくらいの差として体感出来る事なんですね。

常に操作が付きまとう乗り物=バイクであるからこそ、この辺への気配りも忘れてはいけません。

◆フロントフォークオーバーホール

オイルシールが劣化して、フォークオイルが漏れたままで乗っていると、全くダンパー効果が得られないばかりでなく、常に沈み込んだようになり、走ると絶えずフガフガ感が強調されます。その状態で当然のように乗り続けて来た方々は、皆さんオーバーホール後のスムーズなフォークの動きに驚いています。挙げ句の果てには、漏れたオイルが溢れ出して、ブレーキ周りに付着してブレーキが利かなくなるような大変な事態も容易に想像できます。

目安としては一万キロ前後での交換が理想です。でも、それはあくまでも理想であって、実際は二万キロや三万キロ乗り続ける事がほとんどです。手遅れではありません、それだけ走って来たと言う事が、実はよりメンテナンスの効果や変化を体感できるきっかけになります。

フォークオイルは入っていれば良いと思っている方多いかもしれませんが、絶えず運動し続け、金属同士が擦れると言う事で、どんどん金属粉がオイルに混ざって、フォーク自体の磨耗を促進する結果に繋がってしまいます。結果としてインナー&アウターチューブを新品又は良品に交換する事になり、痛い出費に繋がる可能性大です。
そうなってしまう前に、マメなメンテナンス心がけてください。特にスライドメタルが交換出来ないタイプのフォーク(ご存知?XS&GXや年式によってはSR等のフォーク)ほど、マメなメンテナンスが長寿命の秘訣です。もしかなりの距離をノーメンテナンスで走ってきたならば、一度ノーマルに準じたセッティングで組み直してから自分好みのセッティングを探求していくのも愛車との楽しい付き合いになる事と思います。もちろん倒立フォークのオーバーホール作業も承り致します。

フォークオイル交換時にABSOオイルをチョイスしたり、ご相談の上でオイル粘度や油面を乗り方に応じてチョイスする事も可能です。

車種に応じて必要な交換部品代が別途掛かります。(オイルシール・ダストシール・スライドメタル・フォークオイル等)


◆エンジンオイル交換

バイクにとって、エンジンオイルは要と言えるでしょう。良いオイルを選ぶことは高い保険に加入する事と同じだと言えます。自分で交換される方も多いと思いますが、一番困るのは廃油の処理ではないでしょうか?廃油用のパックを買う予算があるならば、オイルのグレードを一つ上げてみる方が魅力的です。

もちろんオイル交換のみの作業も歓迎です。

WAKO'S社製2STオイルもご用意できます。

オイル類は容器を持参していただければTake outも可能です。是非ご利用ください。

さて話は変わりますが、空冷エンジンを搭載したバイクの場合、乗り手がエンジンの温度を管理する事は非常に難しく、天候にも大きく左右されてしまうものなので油温計を取り付けて具体的に油温を知り、いたわる事も重要です。特に近年の都市部における夏季の炎天下は想像を絶するほどに過酷な条件です。一度でも120度を超えたならオイルを交換してあげるのがベストです。

具体的な交換時期としては空冷エンジンの場合3000キロ走行ごと(水冷エンジンの場合は大体6千キロごと)、その距離に達しない場合の目安は半年に一度の交換が理想的です。え?私(soulucg)の愛車=XSはどうなのかって?もちろんこの距離に達する前に定期的に交換してます。

距離計が一万二千キロや三万キロと三千の倍数になった時を交換の目安にしてあげると、何キロの時に交換したか忘れる心配も無くなります。オイルフィルターはオイル交換2回ごとに合わせて交換するのがベストです。

よくお勧めの添加剤は何ですか?と質問されますが、私自身お勧めの添加剤はありません。これは添加剤を否定するという意味では無しに、人それぞれに様々な添加剤に対しての信仰心があるという事なのです。あえてここではお伝えしませんが、僕は既に我がXS号で五万キロ近く添加剤を使い続けてます。どんな添加剤を使っているか気になる方は、ガレージに遊びに来てくださったときにでも聞いてみてください。きっと笑っちゃいますよ。

◆ブレーキ関連

数ある作業の中では予想外に低めな順位に位置するブレーキ周りの作業。
日ごろ、キャブレターやエンジンの調子に神経を尖らせる事は多くても、ブレーキ周りにはあまり気を使わない方、多いんです。

安心して走る事を第一に挙げるとすれば、ガレージ側からの提案としてはまず一番初めにブレーキに気を配っていただきたい。ブレーキを疎かにしていたばかりに、走り出したは良いけど、気づいたら止まれない・・・それでは、結果が自ずと見えてきます。足回りをそのままにエンジンパワーばかりを追求する事はより多くの危険を伴うことでしょう。

いきなり社外のブレーキパーツに変えた方が良いとは決して言いません。現状で最低限出来るところからメンテナンスを始めてあげるというのでも立派なチューニングです。その上で物足りなさを感じ始めたら次のステップを踏めばそこからカスタムワールドが広がります。

ブレーキフルードを交換し、キャリパーをきっちり清掃してあげるだけでも立派なメンテナンスです。
実際の作業的には、キャリパーやマスターシリンダのオーバーホールと同時にフルード交換というのが多いです。古くなったブレーキゴムホースも制動力の低下に繋がる事は忘れないでください。ホースも消耗品です。またブレーキフルードは塗装面をいためてしまうので、外装周り(タンクなど)にこぼしてしまった場合、速やかにパーツクリーナーか水で洗い流してください。

キャリパーオーバーホール作業はシリンダー内清掃やピストン磨き、シール交換が主な作業です。パッド交換と同時にキャリパー清掃を行うのも効果的です。その際、新品パッドの面取りも、忘れてはなりません。きっちり清掃したキャリパーのタッチ、そしてコントロール制を実感してください。

またブレーキ周りの強化について、どこからどうすれな良いのか?よくご相談いただきますが、もし何年も乗り続けているマシンならば・・・

まず第一にステンレスメッシュホースに換えるのがコスト的にもタッチの変化的にも一番です。赤と青のアルマイトがかったフィッティングはちょっとねぇ〜と躊躇してしまう方、多いとは思いますが、昔に比べてステンレス製のフィッティング(銀色)や黒いホースも充実してきました。

車種ごとの専用品なんて無くても大丈夫です。個々にカスタムされた車輛ごとに一つ一つ角度や長さを十分吟味して、フィッティングやホースをチョイスすればすっきりと、かっこよくブレーキラインのシステムも完成します。

次に重要なのはどこだと思いますか??「キャリパー」(ブレーキディスクを掴んでホイールの回転を止める装置)と即答される方が多いでしょう。間違っていません、でも満点じゃないかもしれません。人間が操作してマシンを止めるとすれば、操作する部分=マスターシリンダーの役割が非常に大きいです。

もちろんノーマルのマスターシリンダーで十分な事がほとんどですが、古いバイクの場合、非常にブレーキが効かない場合があります。これらの場合、コスト的にみても、キャリパーボディーやキャリパーサポートを用意するよりも、マスターシリンダーをまず変更して効き具合の変化を感じてみても良いのではないでしょうか?

 


◆不動車のレストア(走らせる為に必要な作業一式)

飽食の進んだこの現代文化において、使い捨てや新品交換という形態は本当に様々なシーンで見かけます。
最新の技術を追い求めることも大切ですが、愛着ある物を大切にする事も必要です。
いつか乗ろうと思って保存しておいたり、何かのきっかけで譲ってもらったりして眠らせているバイクを前に、もう一度乗りたいと決心し、なんとかコイツを直したいんだ!という方からの依頼、意外な程にあります。
そんな熱意にsoulucgは心を打たれてしまいます。レストアという非常に困難を多く伴う作業のお手伝い、僕にもさせてください。

作業自体は一番時間が掛かる事であり、最高難度を極める作業がほとんどです。時として部品調達が一番ネックになる時もあります。ですが、完成して納車出来た時の喜びは計り知れないものがあります。共にそんな喜びを分かち合いましょう!!

車輌の販売をせずに、修理やメンテナンス&チューニングのみしか行っていないガレージUCGだからこそ、他では面倒がられる作業も引き受けられる事だと自負しています。このメニューは公道を安心して走れるまでのプランとお考えください。ご予算に応じた作業を提案させていただきます。

灯火類はもちろんホーンの動作やリフレクター(反射板)の装着など、安心して公道を走らせる為の気配りも欠かせないところです。


◆事故車の修復(再び公道を走れるようにする為の復活作業)

ある時まで何の問題も無く走っていた愛車が瞬時にして変わり果てた姿に・・・
これは本当に悲しいことです。
もう廃車だと諦める前に、ご相談ください。それなりに予算は掛かってしまうかもしれませんし、損傷箇所によっては決定的に修復出来ない可能性も考えられる上に、損傷した部品を集めるのにも大変な労力が掛かるものですが、意外に何とかなることって多いです。

これまでにも熱意ある依頼により廃車レベルのバイクを復活させてきました。車体を前に、一人ガレージにこもって腕組みをしながら時間が経過してしまう事も最近では日常的な光景になっています。そんな困難を乗り越えるごとに、より技術が向上するものであるならば、喜んで作業させていただきます。

手放してからその代償の大きさに気付く前に、そして辛い別れを経験する前にご相談ください。
(状態的に無理な場合もありますのでご了承ください。)


◆予想に反して多い、ヒューズケースの交換

UCG泣かせな代表パーツと言えば、電気系統のトラブル、これが一番厄介です。時と場合によって、出る症状が違ったり、「不調なんですよ。」とガレージに相談に来てくださった、まさにその時には愛車の機嫌が良かったりするのが定番です。時としてトラブル箇所が見えず、時間ばかりが過ぎていくことさえもあります。電気系統のトラブルは、完治するまでにどれくらい時間を費やす必要があるか断言しにくい点が非常にネックになります。もし電気系統が不調だと感じたならば、最初にヒューズ切れが無いかチェックし、接続不良になってないかも確認してください。

ほぼ確実にトラブルを起こすヒューズケースは出先でトラブルに見舞われて動かなくなる前に、「転ばぬ先の杖」的に交換しておく方が多いです。何の気無しに提案したアイテムなのに、評判も上々で驚きです。


◆エンジン周りのオイルシール交換(オイル漏れ気になりますもんね)

レースの世界ではオイル漏れはご法度ですが、公道では、ほんのちょっとくらいの漏れならいいやって気にしない方多いですよね。
オイルは一滴漏れるだけでも、拡散し、駐輪場を序々に汚していってしまう強敵です。
しかも漏れ出すとエンジンの周りにどんどん広がると同時に泥やゴミがどんどん付着してさらに汚れていく厄介者なんですよね。また気づかないうちにタイヤに付着して、転倒に繋がる危険性も秘めております。

一つの例としてスプロケット裏の大きなオイルシール、何度交換しても、しばらくするとまた漏れてくる事あったりします。もしそうなったら、ミッションベアリングのガタを疑ってみてください。でも交換するのは腰下全バラ作業になってしまうので、困りものです。

例に漏れず私の旗艦XSは既にオイルシールを交換しても、しばらくするとオイル漏れを起こしてしまう状態になりつつあります。

ほとんどの箇所のシール交換はエンジンオイルを抜かずに交換できます。(一部オイル抜く必要あり。)


◆タペット調整(ロッカーアーム式限定)

低回転やアイドリング近辺でカチャカチャカチャ・・・と鳴り続けることが多いですが、音が気に鳴り出したらたまにタペットクリアランスを調整する事が必要です。感じとしては羊羹をスーっと切る感覚と表現される事が多いのですが、普段、羊羹を切る事なんて、今の現代人に多々あるシーンなのでしょうか?少なくとも私にはありません。

タペット調整のコツは、立場を利用してしまい恐縮ですが、ズバリ「慣れ」です。
もし自分でタペット調整するのは怖いけどなんとか習得してみたい方、ガレージに羊羹を持参してみてはいかがでしょうか?
(余談:次は何が怖い=お茶が怖い)


◆ベアリング交換

ホイールのベアリングやステムベアリングに気を配っている方の少なさには驚きます。

同じ車種なのに、取り回してみると、「お?このバイク取り回しが軽い!」って感じる事ってありませんか?
そんな時は愛車のタイヤの空気圧とホイール&ステムベアリングを点検してみてください。(取り回しが重い原因は他に起因する場合もあります。)劣化したベアリングは当然パワーロスに繋がります。

ガタのあるハンドリングに気づかずに、そのまま乗り続けてる方、本当に多いです。
逆に言えば、そのまま乗り続けているからこそ、毎日の小さな変化を見落としてしまうのでしょう。
今一度、ベアリング類をチェックしてみてください。もしゴリゴリ感やガツッとハマる感触があるならば、交換時期です。ベアリングは生モノです。生涯使えるものでは無く、消耗品だと言う事忘れないでください。もし自分ではわからないけど気になって仕方ない場合、ガレージに来ていただければその場でチェックさせていただきます。(もちろんチェックだけなら零円(¥0)なのは言うまでもありません。)

またホイールベアリングのガタつきや段つきは操安性に欠けますし、何より、焼きついたり、砕け散った際、とんでもないトラブルに見舞われる危険性も秘めてます。グリスが切れてヤケに回転の軽いベアリングや、ゴリゴリ感のあるものは、グリスアップ等で応急措置を施すのではなく、必ず新品交換してあげてください。走りが変わること請け合いです。(乗り続けてると判らないままに症状は進行しますが、交換してみると、その歴然とした差に、自然と走るペースも上がっていることでしょう。)

当ガレージではベアリングの脱着作業に際し、専用の特殊工具を用意しておりますので、より速やかに作業が行えます。


◆スイングアーム可動部のメンテナンス

ベアリング等と同じく、この箇所おろそかにしてしまっている方多いんじゃないでしょうか?よくよく見てみるとリアサスペンションは社外サスだったり・・・どんなに高性能なサスペンションを装着していたとしても、リンク周りがカジっていたり、焼きついていたりしては、スムーズに動こうと頑張っているサスペンションの動きを無理に規制している事になってしまいます。リンク周りは綺麗に清掃した後にたっぷりとグリスを封入してあげるのが理想です。(でも溢れるほど満たすと逆にゴミを呼んでしまうので注意が必要です。)

◆電気系統のトラブル修復

古くなればなるほど電気系はなんらかの不調を抱えている事が多くなります。何かしらの電気系の不具合を伝えてくる方、多いんです。直すにしても電気は実際に目で見えないのでどうしても引っ込み思案になってしまう方多いのではないでしょうか?

電気系の故障を直す作業は実に地道で、より多くの経験がモノを言う世界かもしれません。

当ガレージでは配線やカプラー一つを処理するにしても、線をネジって、ビニールテープぐるぐる巻きで処理するような信頼性に欠ける処理は致しません。カシメる箇所は圧着ペンチで確実に圧着、若しくは半田付けした後に熱収縮チューブで確実に保護する事を当然の作業と思っており、見た目をよりスマートに処理し、誰に見られても恥ずかしくないような作業を心掛けています。

単なる電気系ユニットの交換のみに留まらず、腐食したり割れてしまったカプラーやギボシの交換や電装系のリファイン作業も行っています。

◆困難な探求作業(SR400の固着したピボットシャフトをいかにして外すか??)

ガレージに入庫する車輌の中には、実際のところ、他のお店で修理不能と判断されてしまった車輌も数多くある。もちろん他のショップ様で修理不能と判断された場合、当ガレージでも同様に修理不能な判断が下される場合も、当然のようにありますが、そんな困難な状況でも、出来る限り修理を行う覚悟があります。

そんな中、今回は意外にありがちな、ヤマハSR400のスイングアームピボットシャフトが固着してビクともしないシャフトを抜いて欲しいという依頼を全面的に請け負った作業を特集してみた。

まず気を付けなくてはならない点は、このヤマハSRシリーズやXSシリーズなどのスイングアームピボットシャフト部にはグリス注入用のグリスニップルが装着されているが、ここから定期的にグリスアップを施しているからと言って、安心してはならない点、注意が必要である。

特に中古で入手した場合は注意が必要です。(それまでのメンテナンス詳細が不明な為=通常の納車整備レベルでは点検されなくて当然と捉えるべき箇所かもしれません。)

★第一作戦・ぶっ叩き作戦

まず2Kgもあろうかと言うハツリハンマーでシャフトをサイドから一気にぶっ叩く。

体力の持つ限り叩き続けるがシャフトは頑として動く事無く、このままではフレームが広がってしまうと判断し、ぶっ叩き作戦は中止。

★第二作戦・スイングアーム切断??

これはネットサーフィンをして、SRのピボットシャフトが固着して抜けないという問題に直面してしまった方が最終奥義として繰り出す技である。だがこのリスクは非常に大きい。スイングアームがバラバラに切断され使用不可能になってしまう問題に直面してしまうからなのである。またスイングアームをさらにワンセット用意しなくてはならないので、部品代もさらに掛かってしまうという諸刃の剣。いかにしてフレーム&スイングアームを無事に救出するか??状況を判断しつつ、UCG自身はこの第二作戦は回避する事を決定した。

★第三作戦・攻撃目標=スラストベアリング!!

しばらくピボットシャフト周辺を眺めつつ、閃いた。

スイングアームピボットシャフトの両端に納まるスラストベアリング部の厚みそのものが攻撃目標とされた。

ベアリングを削るのがどれほど大変かは、既に探求者なら知っているかもしれない。手ヤスリや電動ドリルでは歯が立たないという事実・・・

覚悟を決めて、グラインダーを投入、フレームやエンジンにグラインダーが干渉するギリギリのところで、確実にかつ大胆に切断作業を開始。非常に硬い部分なので、刃が滑らないように神経を集中させる。

作業時間は裕に一時間以上を要するので、削る時の態勢も重要である。



◆これらの作業はほんの一例に過ぎません。

実際はより困難で複雑な依頼もあるのですが、納車した時点で一連の作業のクオリティーを感じていただければ、この上ない幸せであることは言うまでもありません。
また作業に使用されるケミカル類は主にWAKO'S製品を使用しております。(一部ケミカル品を除く)
必要な方いらっしゃいましたら、もちろんお譲り致します。(実は常時特価です。)


◆工賃について

一連の作業にはセクションごとに作業に掛かる時間を考慮した工賃が加算されていきますが、仮に量販店での整備と工賃が同じだったとしても、その内容の濃さには必ず差をつけてセットアップするようにしております。

価格だけでの比較に留まらず、濃い作業内容にも注目してください!!出来る限りリーズナブルになるように頑張りますが、作業のクオリティーを落としてしまう事は、あってはならない事だと思っております。予算やお見積もりについてはお気軽にご相談ください。ガレージにお越しくださればより確実にお伝え出来ます。

 

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