免許免許免許・・・第六話 1997年6月の話

 

免許免許免許 あー免許が無い、毎日の悩みは免許だった。そこで思いついたのはとりあえず公道ではないところで乗り回し一発試験を受けてみること。

いくらか練習し家から遠い遠い免許センターへと受験に行った!
乗った車両はホンダ=VFR400Kだったが、あまりにもスムーズでハンドルもなんだか狭くえらい前傾姿勢を強いられる。
そりゃ当然だ、XSのプルバックハンドルに殿様乗りで、おまけにこれまで原付とこのXS250スペシャルしか乗ったこと無いんだから。試験一回目はあまりにもソォーッと走りすぎて間もなく不合格!

二回目はXSでスラロームやらいろいろ練習して、メリハリが大事だという話を聞いたので思いっきり良く走ることを意識していたのだ。その後、試験場にバッチリコース覚えていったつもりが今度は思い切りが良すぎたせいか、VFRのあまりの加速とスムーズさで曲がるところを直進し、気付いてみればいきなりU-ターンかまして採点者に大目玉、もう俺は1発試験が嫌になって教習所に通っちまったよ。

免許取っちまえばこっちのものだし、まあいいや!
教習所に通う間にハンドルをコンチハンに変えたり細かな整備をしながら公道デビューに備えていたのだ。

教習所に通ってる間に何人かの教官に「もう乗るバイクは決めたの?」と聞かれると即座に答えていたよ。

「XS250スペシャルって言うヤマハの古いの今直してて、免許取れたらそれに乗るんですよ!」ってね。

「懐かしいねェ、スペシャルかぁー」って教官は言ってたっけなぁ・・・

免許免許免許・・・第六話完

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